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腎臓病の治療と糖尿病の合併症
腎臓病には糖尿病性腎症という症状がありますが、糖尿病の合併症としての腎臓病は糖尿病患者が多くなるに伴い増加し出し、15％程度の糖尿病患者が糖尿病による腎臓病で生命を落としています。
腎臓病の治療をスタートするタイミングが遅いと、進行性の腎症になるリスクが増大するため、腎症は早いタイミングで発見し、治療することが大切です。
腎臓病の治療の開始時期が遅れますと腎症は進行性になることが多いので、腎症の早期診断は非常に重要ですし、糖尿病を適切にコントロールできず、高血糖の状態が継続すると、腎症の悪化は加速してしまいます。
糖尿病により腎臓の健康を損ない、はじめに認められるのはたんぱく尿の症状ですが、段階ごとに量は変化し、量が少ない順に微量たんぱく尿期、顕性たんぱく尿期、ネフローゼ期、腎不全期となります。
たんぱく尿の量が多い段階にあるほど腎症の状態は悪くなりますが、腎不全期に入ると腎機能がかなり低下するため、透析療法を始めなくてはいけなくなります。
糖尿病性腎症の場合は、透析療法を始めるタイミングが他の腎臓病の人より早く到来すると指摘されていますし、糖尿病により複数の合併症を伴っている割合が高いためといわれています。
糖尿病性腎症の治療方法は、血糖や血圧のコントロールと低たんぱく食を主体とした食事療法となりますが、細かい食事療法の内容は各腎臓病患者の状態により異なりますので、適切に食事療法を行うことで、腎不全に発展する時期を引き延ばすことが可能になります。
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